東条英機

ここで東条英機に登場してもらいます。
東条はもともとは反荒木・真崎派でした。
永田鉄山を中心とした「一夕会」に属していました。
その彼が士官学校幹事に転任しました。
士官学校は真崎の地盤です。東条としては真崎に一泡ふかすつもりで勇んで就任したようです。
東条は士官学校に行くと、意中の2人を中隊長にさせます。辻正信と久門有文です。
士官学校の中隊長は陸大卒業者でないものをつけることが不文律であった。
辻は陸大をトップの成績であったという。
辻については後に書きます。
ここでは東条英機にもどります。
東条は士官学校に行くと、少将の身分でありながら教練に参加し、匍匐前進までやったという。
これが若い将校たちの人気を呼ぶことになります。
このため真崎は東条を追い出します。
東条は歩兵第24旅団長になります。