2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

東条英機

ここで東条英機に登場してもらいます。 東条はもともとは反荒木・真崎派でした。 永田鉄山を中心とした「一夕会」に属していました。 その彼が士官学校幹事に転任しました。 士官学校は真崎の地盤です。東条としては真崎に一泡ふかすつもりで勇んで就任した…

ここで永田鉄山が登場してきます。 彼は永田の前に永田なく永田の後に永田なし、と言われた陸軍の逸材でした。 非常に頭脳明晰であるとともに合理主義的な考えの持ち主だったようです。 その彼は当初は荒木、真崎と行動をともにしていましたが、荒木の考え方…

林銑十郎

荒木の後の陸相は林銑十郎でした。 林ははじめ皇道派とされていましたが、陸相になると荒木・真崎を排除しはじめます。 そして、昭和9年3月に永田鉄山を軍務局長にすえます。 さて、この林の人物評ですが、宇垣一成(朝鮮総督)のものがあります。 「落ち…

青年将校の荒木陸相への人気が落ちるにつれて、その支持を集めたのが真崎甚三郎でした。 彼は荒木ほど饒舌、陽性ではなかったようですが、大正末から昭和のはじめにかけて士官学校に長くいたために青年将校の信望を集めたのでした。 荒木が陸相をやめるとと…

5・15事件

昭和7年5月15日夕方事件が起こりました。 この事件で犬養首相が暗殺されます。 しかし、これ以外にこれといった成果はありませんでした。 内大臣官邸では手榴弾が投げられましたが、巡査が一名負傷しただけで牧野内大臣は無事。 そのほか、襲撃した三菱…

昭和6年12月犬飼内閣成立とともに荒木貞夫は陸相になります。 彼は青年将校たちに絶大な人気があったそうです。 その理由として彼の陽気な性格とこれによる国粋主義を大いに語っていたことがあげられます。 彼の陸相就任にともない、青年将校たちはすぐに…

昭和4年に東京に一夕会(いっせきかい)という会が生まれます。 この会の申し合わせに ・ 陸軍の人事を刷新して諸政策を強く推し進めること ・ 荒木、真崎、林の三将軍をもりたてながら正しい陸軍を立て直すこと というのがあったそうです。 この会のメンバ…

「砂の器」は松本清張氏の作品です。 この作品は昭和36年7月に光文社から発行されています。 この作品の舞台となった時代はほぼ書かれた時代です。 この時代の様子を示すことばの一つが「トリスバー」でしょう。 この「トリスバー」は昭和30年代に人気…