ここで永田鉄山が登場してきます。
彼は永田の前に永田なく永田の後に永田なし、と言われた陸軍の逸材でした。
非常に頭脳明晰であるとともに合理主義的な考えの持ち主だったようです。
その彼は当初は荒木、真崎と行動をともにしていましたが、荒木の考え方とは合わなかったのかもしれません。
また、荒木陸相の誕生により重要視されると思っていたところ意外に重要にされなかったのが原因かもしれません。
いずれにせよ、最初は皇道派でしたが、後には荒木、真崎の排除の中心的役割を果たすようになります。
また、軍務局長就任後は林陸相を操るようになっていきます。