第1回御前会議

大本営政府連絡会議は松岡洋右外務大臣がドイツのソ連侵攻によって北進論を主張。
一方、陸軍はソ連の脅威がなくなったのだから南進論を主張しました。
この両論の結論を御前会議に持ち越します。
御前会議とは天皇陛下の前で内閣と軍部が一緒になって日本の大方針を決定する会議です。
ここでも天皇陛下は一言も発言しないのが慣例でした。
事前に大本営政府連絡会議で決まったことを天皇には報告してあって
御前会議というものは儀式に等しかったのです。
昭和16年7月2日に第1回が開かれます。
この会議はいかにも日本的であったのです。
結論は日中戦争を進めつつ南方へも進出するというものでした。
松岡洋右外務大臣の顔も立てながら南方への進出する。
北方もチャンスがあれば進出するというものでした。
さらに英米に対して戦争も辞さないという意思も決定されます。
ここに対米戦を行う可能性をを公式なものにします。