近衛内閣

近衛文麿という人は反米主義者でした。
だいたいの性格は自分の意見を通しながら、危なくなると逃げ出すといったものでした。
反米主義者であったため、日独伊三国同盟には積極的です。
一方において政党を解党して強力な体制を作ることが必要だとも考えていました。
外務大臣松岡洋右です。
あの国際連盟を脱退したときの日本代表です。
総理大臣が反米であれば当然というべきか、外務大臣も反米でした。
彼はアメリカに対抗するためにも日独伊三国同盟は不可欠だと考えます。
松岡洋右に影響されてかどうかはわかりませんが、近衛さんはこんなことを言います。
「米国があえて日独伊三国の立場と真意を理解せず、あくまでも同盟をもって敵対行為として挑戦してくるにおいては、戦うことになるのはもちろんである。」
外交交渉をする前から開戦ありきともいえる発言です。
こうして日本はドイツとの同盟へと加速します。