戦陣訓

昭和16年(1941年)1月8日に東条英機陸軍大臣の名において「戦陣訓」が全軍に示されます。
これは「序」に始まり、「その一」から「その三」まで3部から構成されます。
「本訓その一」は皇国、皇軍軍紀、団結、協同、攻撃精神、必勝の信念の7項目で国体観、皇軍観をはじめとする集団道義を示しています。
「本訓その二」は敬神、孝道、敬礼挙措、戦友道、率先躬行、責任、死生観、名を惜しむ、質実剛健、清廉潔白の10項目からなり、個人道義を示しています。
「本訓その三」は戦陣の戒と戦陣の嗜の2項目にわかれ、皇軍将兵が激戦の最中においても寸暇を惜しみ「心」を養わんとする武士道精神を近代戦に即して具体的に示しています。