第3次近衛内閣発足

こうした事態の中でまだまだ日米が和解することができると考えていた人がいました。
近衛文麿総理大臣です。
彼の考えではそもそも悪いのは松岡洋右でした。
だから松岡を外務大臣からはずす。
このように考えて近衛内閣は総辞職に踏み切ります。
この結果松岡が外務大臣からはずれただけで他の人は変わらないという第3次近衛内閣が発足します。
ちょっとさかのぼりますが、天皇陛下も松岡を辞めさせたいと考えていたようで、
「こんな大臣は困るから私は近衛に松岡を辞める様にと云った」ということが「昭和天皇独白録」にあります。
この頃近衛さんは天皇陛下ルーズベルト大統領とに直接会談によって事態を好転させるつもりだと報告をしています。
自分のペースで物事がすすむと考えてしまっていたのです。